学生生活
田舎の学校の特徴の一つとして、少人数という点が挙げられます。
特に小学校は、地元の地域で構成されているので、全学年でも10人といったところもあります。
そんな最小構成なので、クラス替えもありませんし、場合によっては学年も関係ないことだってあるんです。
そんな集団生活を送り、そこで築かれる絆というものは深いこと間違いありません。
人が多ければそれなりのメリットはありますが、それは少ないことにも同じことが言えます。
きっと同窓会を開いても楽しいはずです。
通学が大変
小学校、中学校などは近隣の地域で構成されるので、田舎であっても比較的通いやすいといったところもあります。
しかし、高校になると他地域と合併したり、住む地域によっては、かなり遠くなるのです。
本人も親御さんも大変なことでしょう。
高校ぐらいから自転車通学が認められるので大半の人は自転車での通学となることが多いです。
そして、場所によってはバスなどを駆使して通うことになります。
山間部に住む学生さんは、毎日の通学で30分山道を自転車で通うなんてこともよく聞く話です。
脚力がかなり付きますね。
それでも一生懸命通っているのは、本当に頼もしい限りです。
早くから自立させる
高校によっては寮を設置しているところがありますので、そういったところを利用する方も少なくありません。
通学に不便を感じたり時間がかかりすぎたりするなどといった理由により、寮生活を送る学生さんもいます。
田舎では、高校生になる=家を出るという考え方の人も多いので、都会の学生さんに比べると自立精神が高いともいえます。
寮生活とはいえ同じ県内、親御さんもいざとなれば、迎えに行ける範囲なので、早いうちから自立させるという意味でも、良いのではないでしょうか。
寮完備とはいっても、田舎の高校は公立が多いので、費用としてもシビアに考える必要はありません。
私立の高校の学費より随分と安いですし、車で送り迎えをするぐらいなら安いものです。
得られるもの
田舎の学生さんが得られるものはたくさんあります。
ひとつは、地元の深い絆です。
小学・中学時代に固定された人との同じ釜の飯を食うことで、家族も同然のような絆を感じるようになるでしょう。
そして、自然の中で自由に遊べるということ。
自然と一緒で心も豊かになることでしょう。
また、長距離を通った人には脚力や体力が付きますし、寮生活をした人には、早いうちに自立を学ぶことができます。
いずれも、都会の学生さんにはないものばかりです。
田舎で育つ
田舎不便さや都会への憧れを抱き、大学で上京する人もいるでしょう。
しかし、田舎で暮らしたその自然や人とのつながりは簡単に消えません。
田舎で暮らす人には、大自然という故郷があるのでとても強い人間になることでしょう。