田舎で暮らす際に注意すべきこと
田舎暮らしには様々なデメリットもあります。
人口の少ない地域ではどうしてもインフラの整備が遅れがちで、移動するのも大変です。
実際、田舎暮らしを検討している方の中には、このことを心配している方も多いでしょう。
そのため、田舎暮らしをするなら、買い物ができるショッピングセンターやコンビニ等がどこにあるか、把握しておくことが重要です。
近い距離なら徒歩で買い物を済ませることもできますが、そうでない場合は交通機関を利用するか、自家用車を用意する必要があります。
そして、同様に注目すべきなのが、病院までの距離がどれくらいかということです。
田舎で不便さを感じるのは交通機関や商店の少なさだけではありません。
病院の数も少ないのです。
病院から近い場所に移住すべし
近年、ニュースなどで地方における医師不足という問題を耳にすることが多いと思います。
この問題は過疎と呼ばれる地域では特に深刻です。
個人病院があれば良い方で、幅広い分野を扱う総合病院となると都市部にしかないという場合も多々あります。
規模の小さい病院では設備が不十分なことも多く、技術的にも総合病院より劣っていることが考えられます。
したがって田舎で生活する以上、都市部よりも医療の恩恵が受けにくくなることを覚悟しなくてはならないでしょう。
買い物ならインターネットでも可能なので、近くにスーパーやコンビニがなくても対処できます。
しかし、病院はそうはいきません。
そこで、こうした地域で暮らすなら近くに病院のある土地や物件を探した方が良いでしょう。
自宅から遠い距離にしか病院がない場合、不便なだけでなく、万が一の場合にも対処しづらくなります。
深刻なケガや病気が発症してしまうと、その距離の分だけ処置が遅れることになり、危険な状態となるからです。
このことは、持病のある方や透析など通院が必要な方にとっては極めて大きなリスクといえます。
田舎では、専門的な病院がない場合が多いということも問題です。
眼科や耳鼻科といった専門病院はこうした地域ではまず見つからないため、受診が必要な場合は都市部まで移動しなくてはなりません。
特に、産婦人科を取り扱う病院の減少は深刻であり、地域にとっての課題ともなっています。
こうした病院は田舎だけでなく、都市部を含めた全国各地で減少しているのですが、人口の少ない地域ではこの傾向はより顕著に表れています。
そのため、子どもを増やす予定のある家庭が田舎で生活をする場合は、産婦人科がどこにあるのかをあらかじめ把握しておくことがとても重要です。
また、現在妊娠中の方がいるなら、都市部で出産を終えてから移住した方がいいかもしれません。