夏休みと自然
田舎暮らしのメリットのひとつと言えるのが、自然がまわりにたくさんあるという点です。
そして、自然が豊富な環境で暮らすことができるということは、それだけ自然の中で遊ぶことのできる機会も多くなると言うこと。
これは、子どもの成長過程において、とても重要なことなんですよ。
たとえば、夏休みの生活を例に考えてみましょう。
都会で暮らす子どもにとって、夏休みに過ごす場所といえばおもに家の中になってしまします。
もちろん、都会にも公園など屋外で遊ぶことのできる空間はありますが、やはり、アスファルトで固められた空間は夏にはとても厳しいもの。
最近はお子さんであっても、日焼けをできるだけ防いで夏を過ごすというのが常識になっていますから、夏にのびのびと外で遊ぶという古き良き時代の光景は消えつつあるのが現実なのです。
一方、田舎であれば、暑いとはいえまだまだ自然の残された環境です。
夏になれば田んぼに水が張られ、そこにはたくさんの生き物がやってきます。
カエルやトンボ、そして鳥類などのやや大きな生き物、そして水の中に生息するアメンボなどの小さな虫・・・
いずれも子どもにとっては最高の遊び道具ではないでしょうか?
子どもだからこそ、時には残酷なこともするかもしれません。
しかしそういったことを通して命の大切さを肌身で感じ、そして学んで行くことができるのですから、これはとても大切な学びの機会といえるでしょう。
自然とじかに触れ合う
さらに、田舎であればちょっとした森林も身近に残っていることが多く、そういった場所では植物もたくさんのものを見ることができます。
夏と冬の木のにおいの違いや、木の幹の感触、あるいは木登りをする経験など、自然とじかにふれあうことでさまざまな面での感受性、自然の法則といったことをごく自然に学びとることができるのです。
さらに山にはカブトムシやクワガタムシなど、子どもたち、とくに男の子なら誰もが大好きな昆虫たちもたくさんやってきます。
最近の都会の子どもは、「カブトムシはデパートにいるもの」と思い込んでいるという話も聞いたことがありますが、やはり、自然なままの姿の昆虫の姿を見た上で飼育するほうが、適切な飼い方ができることもあり、理想なのです。
それらの面から考えて、田舎で生活をしていると、夏休みの生活が自然と共に送ることができ、とても充実したものになることが分かります。
これも、田舎のメリットのひとつなのです。